いつもありがとうございます。林雄介です。
危機管理の大原則は、起こってない欲しくないこと備えて、お金を払い続けることです。
スーパーやコンビニで弁当が売られています。つまり、一定量の加工用米の備蓄は流通業にはあるのです。
食パンはないのに、サンドイッチを売っているのは怖い気がしますが、サンドイッチ用の業務パンは冷凍なのかもしれません…。しかし、スーパーで作っているパンは西友は売っています。つまり、製パン会社の物流が滞っているだけなのです。
そして、もし米を売った方が儲かるなら、加工用の米を袋詰めして売るスーパーが出てきてもいいはずです。しかし、手続きや袋詰め作業をしている間に、米の流通は回復するのです。ということを大手スーパーも知っているから、弁当を売っているのです。
ただ、いつ流通が正常化するかに興味がおありでしょうが、行革で米の流通管理をしていた、食糧庁は廃止されました。食糧庁があれば、この連休中に米が必ず首都圏で流通すると明言できます。そのために存在していた役所です。しかし、食品安全委員会設立の数あわせで食糧部に格下げされました。ちなみにこの食糧庁で法改正の仕事の陣頭指揮にあたっていたのが、大村愛知県知事です。
食糧不足は、私のニッポンの農業でも書いたように20~30年に一度、必ず定期的に起こります。
危機管理は平時にはいらないものばかりです。自衛隊や機動隊もそうです。
しかし、もし民主党政権が続き、今年や来年、自衛隊や機動隊が縮小されて、その後、東日本震災が起これば、誰が救助にいき、誰が原子力発電所に命懸けで放水に行くのでしょうか?
危機管理の大原則は、起こってない欲しくないこと備えて、お金を払い続けることなのです。
林雄介with,you。
「図解雑学・よくわかる政治のしくみ」、「図解雑学・よくわかる省庁のしくみ」(ナツメ社)、「絶対スキルアップする公務員の勉強法」、「絶対わかる法令・条例実務入門」、「公務員の教科書〔算数・数学編〕」、「ニッポンの農業」〔ぎょうせい〕、「霞ヶ関の掟・官僚の舞台裏」(日本文芸社)、「この通りにすれば受験にうかる」(たちばな出版)