いつも皆様、ありがとうございます。林雄介です。
統一地方選挙の選挙カーが無駄に騒音と二酸化炭素を撒き散らす今日この頃です。
さて、いつも感じることですが、国、都道府県、市区町村では役割が違います。例えば、23区議選挙で、都立病院や国の施設の存続を語るのはおかしいと思います。METROの拡張も区議の仕事ではありません。
なぜ、地方選挙で国政の話が出たり、区議が都知事や都議会議員の権限がなければ出来ないことを公約に掲げるのか理解に苦しみます。そもそも、自治体の予算を把握しているかすら怪しい…。
財政は無限にありませんから、新しい政策をやるには財源が必要です。ある事業をやめて、その事業に変える必要もあります。そして、地方自治体議員は議会を通さなければ実行できません。本来は政党ごとに共通のマニフェストとプラス政党の了解を得た個人マニフェストが1、2政策あればよいのです。40人の議会なら、21人の賛成がなければ、政策は実現できません。にもかかわらず、候補者一人一人が好き勝手にできるかできないかわからないことを書くのはマニフェストではなく嘘つき合戦でしかありません。
区長や知事、都道府県議員、国会議員、市町村議員の仕事がバラバラなのです。というか、候補者一人一人が何ができて、何ができないか理解できていないし、理解する気もないのでしょう。
また、政策スタッフという肩書きが多様されていますが、バイトやボランティアの可能性も高いですよ…。
数千候補者のダメ出しをしてもよいのですが、無意味に敵が増えるだけでしょう。また、別の政治家の選挙公報をつぎはぎしたであろう政策らしき羅列も候補者本人は永遠に理解も説明もできないと思います。私は、地方議員は現在の10分の1以下でいいと思います。または、システムそのものを変えないと選挙公報に乱発されている「税金の無駄使い」でしょう。
しかし、議員定数を減らせば、しがらみのある議員だけが生き残りさらに政治が滅茶苦茶にされるのです。私の本を読み、国を憂うまともな議員は淘汰され、利権としがらみのある議員だけが生き残るのが現状なのです。
この愚かな愚民政治の現状を打破するには、政治家を選ぶ国民が政治家の何十倍も賢くなるしかないのです。
林雄介with,you。
「図解雑学・よくわかる政治のしくみ」「図解雑学・よくわかる省庁のしくみ」〔ナツメ社〕、「絶対わかる法令・条例実務入門」「絶対スキルアップする公務員の勉強法」「公務員の教科書〔算数・数学編〕」、「ニッポンの農業」〔ぎょうせい〕、「霞ヶ関の掟・官僚の舞台裏」(日本文芸社)、「この通りにすれば受験にうかる」(たちばな出版)