福島原発から20キロ圏内で取り残された、牛、豚等の安楽死が決定しました。
競馬監督課にいたときの監督業務中にJRAの競馬場で、競走馬がレース中に骨折して、馬の骨折は治せないんですね、ですから安楽死させるのですが、安楽死に立ち会いました。
被曝した家畜は出荷できませんから、隔離して飼育し続けるか、安楽死させるしか選択肢がありません。隔離して飼育し続けることに税金を使わせて頂くことが民意なら、私は家畜に生を全うさせてあげたいと思います。
昔、中津市長が独断で中津競馬を廃止したときに、競走馬の引き取り手を中津市の仕事ですが、農水省で牧場等に受け入れをお願いしました。しかし、月に10万円程度の飼育代がかかるため、馬を生かしておくためだけに引き取り手はほとんどいないのです。それでも、地方班の班長が一生懸命、お願いに回っていました。
食べられる家畜であっても、無益な殺生は避けるべきです。また、事務官と違い畜産技官は獣医〔動物のお医者さん〕ですから、動物が無駄死にすることは一番、心を痛めるのです。中津市長は政治家だから、廃止したら競馬関係の失業者が出て、また、競走馬が引き取り手がなく安楽死させられることに何のためらいもなく廃止したのです。
ネットに取り残された牛の写真があって、「申し訳ございません。」と頭が下がりました、牛に。
農家の方もやりきれないでしょう。しかし、福島県の職員の方と農水省から人を出すかもしれませんが、安楽死させるのは動物が好きで畜産職員や獣医になった専門職の方々ですから、安楽死させる方々もやりきれない気持ちだと思います。
私は、菜食主義者ではありません。動物を食べることは、命を頂くことだと思います。人が生きるための殺生は仕方がないと思います。私は食べることが供養であり、また、食べさせていただくことに感謝すべきだと思います。
安楽死という形になって、牛、豚、馬、鶏さんには大変、申し訳ない。本当に申し訳ございません。ただ、皆さんを生かす費用で、人やペットを生かさせて頂く、無駄死にならないように微力で、無力ですが頑張ります。ごめんなさい。
林雄介。