夕方です。こんにちは。いつもご愛読ありがとうございます。林雄介です。
(=^▽^=)
売れる本の書き方。「当たり前のことを、当たり前に書く。」
本というのは、新しい考えに共感することはほとんどありません。ですから、斬新すぎる思想、中身は世の中に受け入れられないんですね。
本でも、演説でも、「共感する」というのは、新しい価値観を共有することではありません。
「読者や聞き手が、思っていることを上手にまとめてある本」が売れるわけです。
新聞も朝日新聞が左寄りで、産経新聞が右寄りで、毎日新聞はよくわからないという路線に、購読者は安心するわけです。新聞を読んで意見が変わるんじゃなくて、はじめから近い価値観の新聞を読むんですね。
本も斬新なベストセラーとか、新しい価値観の売れる本ってありません。
だいたい、比率があります。
当たり前のことを7、8割書いて、3割、2割は目新しいことや著者独自の意見をいれます。
これが、7割著者独自の意見や目新しい発想だったら違和感を感じて迫害されたり売れない。
一般的にベストセラーを書こうと思ったら、「9割は当たり前のことを当たり前に書いて、1割オリジナルにする。」
じゃあ、なぜ、世の中にベストセラーが少ないのか、作家はなぜ当たり前の売れる本を書けないのでしょうか?
1点目。
売れる本の価値観は、「今」の大多数の共有されている価値観の代弁です。ですから、次の時代には残らないし古典にもならないわけ。
それは、文学史を勉強している人間ならわかることです。
2点目。
作家は、名前を残したいから、残る価値観を残さないと、死んだら忘れられます。
ですから、プロの作家なら書けるでしょう、売れる本を。ただし、売れる本が残らないというのも知っている。
真のベストセラーって、同時代に受け入れられて、後世に残る作品です。
そうすると、売れる要素と独自なもののブレンド比率か、または、後世用の今は受け入れられない作品を残すしかない。
聖書や論語に当たり前のことがたくさん書いてありますね?「今、当たり前」なだけ。
2千年かけてスタンダードな価値観として多数の人に共有されているだけです。異端、革新者だから出てきたときに大多数の人に受け入れられられていません。
o(^▽^)o
政治でも、本でも、「誰でも、今の時代の当たり前に共有されている価値観を上手く書いたり、演説したら」人気者になります。で、国が滅亡していくと。
私の本にも書きましたが、大学時代に舛添要一さんから伺った言葉。
「大多数の人が賛成することは、まず疑った方がいいというのが歴史の教訓。」舛添さんは頭がいいから葛藤があるでしょう。小泉純一郎は絶対に葛藤がない。知識も何もないから。
インテリが決断力がない理由なんか簡単です。
「知識があるから、慎重になる。」
「知識がない人間は突っ走っていくだけです。決断力の塊。」
そういう人を、諸葛孔明はこう表現します。
「匹夫の蛮勇。生け捕れ。」
林雄介with,you。
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